文部科学省 科学研究費助成事業 「学術変革領域研究(A)」 2024〜2029年度
第2回領域セミナーとして,ミュンヘン工科大学のBernhard Wolfrum先生をお招きして講演会を開催しました。Wolfrum先生はバイオセンサやバイオエレクトロニクス分野の第一線で活躍されている研究者で、2017年には東北大学電気通信研究所に客員准教授として長期滞在された経験もあります。今回、別の学会で来日された機会を利用して,ご帰国前に東北大学にお立ち寄りいただきました。
セミナーでは、「Needle electrode arrays for interfacing cortical organoids」というタイトルのもと、脳オルガノイドの深部計測を目的として開発された針型3次元電極(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/admt.202400645)や、末梢神経を刺激するためのフレキシブル電極(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/adma.202210206,https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/anbr.202300102)について、最新のデータを交えて詳しく紹介していただきました。
「領域セミナー」は毎回、領域外の研究者にも広く開放した形で実施しており、今回は現地参加とオンライン参加を合わせて約50名の研究者や学生が聴講しました。質疑応答の時間には、電極の作製や観察方法、さらには細胞計測技術に関して多くの質問が寄せられ、活発な議論が行われました。