文部科学省 科学研究費助成事業 「学術変革領域研究(A)」 2024〜2029年度
第4回領域セミナーとして、バルセロナ大学のGemma Marfany教授の講演会を開催しました。Marfany先生のご専門は遺伝学で、「Using 2D and 3D retinal organoids with CRISPR-Cas9 gene editing hiPSCs to model retinal diseases」というタイトルでご発表いただきました。遺伝性の網膜疾患に関するご研究について、ノックアウトマウスを使った研究の成果に加えて、ヒトiPS細胞由来ニューロンや網膜オルガノイドを使った疾患モデリングの最近研究についてご紹介いただきました。光受容細胞の外節部分がブラシのように生えたオルガノイドの顕微鏡写真は圧巻でした。また新薬開発の最近のトレンドとして、国によってはヒト細胞由来のオルガノイドで適切な実験が行われれば動物実験が省略できる場合もあるということも教えていただきました。専門外のメンバーや学生にも分かりやすくご発表いただき、質疑応答でもたくさんの質問が飛び交いました。